レンタルサーバーの選び方
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正直なことを言えば、弊社をご利用いただければ嬉しいのですが、予算や好みの問題などもおありかと思います。
私は現在サーバー屋ですが、元々はウェブ制作業からこの業界に入っており、サーバー会社を選ぶ立場でした。
本ページでは、その両方の経験と視点から、数ある中から本当に良いレンタルサーバーを探すポイントを、ウソ偽りなくご紹介します。
レンタルサーバーサービスの現状について
現在 レンタルサーバー業者は、国内に500社以上あると言われます。
( この数年でかなり淘汰はされましたが、公に募集してないところ含めると2倍以上と思われます)
昨今、クラウド、モバイル対応、メールやFTPのSSL対応等、色々と新しい言葉も聞かれるようになりました。
でも、言葉が増えるばかりで、どこを選んだらいいかわからない というのが率直なところではないでしょうか。
安いところは?
言うまでもなく価格は非常に重要です。安ければ安いほど助かります。でも安物買いの…とはなりたくない。
固定で掛かるコストというのは、どこもそう大差があるものではありません。そのため、効率化するか、どこかでコストを削るかという選択をどこの会社でも行います。差が出る部分ではありますが、中身はわからないものです。
多くの広告が出されているところは?
これだけ数があると、大企業や派手に広告を打っているところの方が安全に思えたりもしますが、使ってみると実際のところはそうでもなかったりします。そもそも、広告やアフィリエイトを派手に打つということは、その広告費が料金に上乗せされているわけで、その分が運営費から削られている可能性だってあるわけです。
ディスク容量が多いところは?
昨今 大容量化競争が行われています。しかし、ウェブやメールに何十GBも必要ではないことは明白です。
レンタルサーバーは複数のユーザーが同居する仕組みです。大容量化し不要なデータのやりとりが増えることで、サーバーを不安定にする要因にも成り得るので、むしろ余り好ましいことではありません。
機能的にはどうでしょう?
メジャーなコントロールパネルがかなりのシェアを占めているため、機能的にも横並びの様相を否めず、やはり選択基準とはなりにくくなっています。
では 何を基準にしたら、間違いのないレンタルサーバー屋が選べるのでしょうか。
もちろんポイントがあります。
当たり前のことばかりなのですが、以下に書き出してみました。
お選びになる際にお役立ていただければ嬉しいです。
1 – サポートがしっかりしていること
これは絶対条件です。当たり前のことのように思いますが、そうではない会社が非常に多いのです。
- 全く連絡がとれない
- 「 やりたいことができないのはお客様の理解が弱いから 」 と言われた
- サーバーが止まるという最悪の事態においてすらお詫びの一言もない
- サーバーの問題点を指摘したら逆ギレされた
- 問い合わせに対し、「契約後ならお答えします」と言われた
- 常にタメグチ (敬語を使わない)
こんなサーバー会社に出会ったことはありませんか?
私は過去に何十回とあります。 ( この経験から、自分が理想だと思えるサーバー会社を作ろうと思い立ち、現在に至ります )
若い業界だからかもしれませんが、IT系は一般的な商慣習や常識が通用しない会社が多いです。また、お客様へのサポートは二の次で、技術的な面ばかりを押しつけたり、しかも、しきりに責任逃れをしようとします。ひどい場合には、苦情には一切耳を貸さないというところもあります。
お代を頂戴してサービスを提供する以上、お客様の目的の実現のために最善を尽くすのは当たり前のことです。
お客様のお蔭で美味しいご飯を毎日食べられる、そんな当然のことをちゃんと理解している会社と付き合いたいものです。
そのウェブサイトに書いてあることと同じ質問をあえてしてみましょう。
面倒くさがらず、きちんと丁寧に説明してくれるところは、契約後もきちんとしたサポートを行ってくれる可能性が高いです。迷わず契約です。
「 このURLを確認して下さい 」 のような手抜きの回答や、返答がない場合は、「わかるやつだけ付いてこい」という考え方なのでしょう。やめておいた方が無難です。
2 – スペックに余裕があること、欲しい機能があること
結論から言えば、必要だと思っている3倍以上のスペックで契約されることをおすすめします。レンタルサーバーでは、最初考えていたよりも遥かに多くのリソースを使ってしまうものです。
それは、ウェブサイトやメールボックスの容量はもちろん、そこにアクセスがあった場合の転送量も含めて大きく変化するものであり、尚且つ、アクセスが発生したことによって生成されるサーバーログファイルの容量や、アクセス解析の結果、さらにはコントロールパネルの設定ファイルすらも、契約サイズに含まれるためです。
つまり、目に見えない部分で大きくリソースが消費されているのです。
どの会社のレンタルサーバーでも、ディスク容量、転送量、メール、使える機能などの色々なリソースで制限があり、それによって値段も変わってきます。そして、その上限を超えた場合、割高な追加料金が請求されたり、ひどい場合にはサービスが一切使えなくなるところもあります。
にもかかわらず、特に格安路線のところに多いのですが、より上位へのプランへの変更ができなかったり、もしできたとしても、変更するプラン専用のサーバーへ移転作業を自分で行わなければいけなかったり、ドメインの設定を変更する必要が出てきたりと、何かと不便になることが多いのです。
私の経験上お薦めしたいのは、予定の3倍のリソースの契約をすることです。
これなら、ちょっとやそっと使用量が増えたり、アクセス数が急増しても、止められることはありません。
ざっくりとですが、以下のように簡単に計算して目安にすることができます。
必要なリソースの計算式 | |
ディスク容量 | ( ウェブサイトの合計サイズ + ( メールボックスのサイズ × メールアドレス数 ) ) × 3倍 |
例: ( 合計サイズ200MB + ( メールボックス 10MB × 5 ) ) × 3 = 750MB ( 0.75GB ) | |
月間転送量 | ( ウェブサイトの1ページの平均のサイズ(HTML、画像併せて) × 来て欲しい人数 × 見て欲しい回数) × 3倍 |
例: ( 平均サイズ 300KB × 1000人 × 100回 )× 3 = 30GB |
特に重要なのが、CGIやデータベース関連です。これは必ず確認をしましょう。
例えば、CGI等のスクリプトでも、Perl や PHP や Ruby など色々な言語があり、それぞれ使用するには、契約するプランで提供されている必要があります。データベースも同様に、MySQL、PostgreSQL、SQLite、SQL Server などの種類があり、使えるデータベースの数にも制限があります。さらにそのバージョンによっても互換性が異なります。また、それ以外にも、会社ごとに機能的に様々な特色があったりもします。
やりたいことがきちんとできるか、サーバー会社に事前に細かく聞いておくと良いでしょう。
3 – 自社構築・自社運用していること
サーバーに関連するスキルは3つあります。
「構築すること」「運用すること」「保守すること」です。
この3つは全く別のものですが、どれも必須の技術です。
構築とは、システムを作ることです。利用者が使いやすいかと安全な仕組みになるかはここの腕で決まります。
運用とは、様々な方法でサーバーを正しい状態で動かし続けることです。外部からの危険はないか、サーバーの各機能が安定して動いているか、必要な機能が不足していないか等の確認と対応を行います。一般に言う監視や管理とはこの部分を指します。
保守とは、ハードウェアの保全のことです。サーバー本体はもちろん、ネットワークなどのインフラ部分に関する物理的な管理を行います。普段利用する上で気にすることはありませんが、全ての根幹になる重要なスキルです。
以上のようにこれらのスキルは全く別のものですが、どれもサーバー業務とは切っても切り離せない必須のスキルです。
しかし、この3つが完璧にできるエンジニアというのはなかなかいません。
ですから、レンタルサーバー会社としては、それぞれが得意な人材を揃えて全てのスキルを揃える必要がありますが、これができていない会社も多くあります。この場合、不足しているスキルを外注にするため、何かトラブルが発生した際などに、原因の特定や復旧が遅れることになります。
ひどいのは、「 構築も運用も保守も外注か再販 」、「 金勘定のみ自社 」 というケースです。
このような会社で何かあったときには、言わずもがなです。
連絡がとれなくなったり、謝り倒された挙げ句にごまかされるだけ、ということになりかねないのです。
サーバー会社を選ぶときには、構築、運用、保守、全てがその会社で行われているかを、きちんと確認しましょう。
(グランパワーは3スキルとも100%自社スタッフです)
直球で問い合わせて確認してみましょう
- OS、様々なサーバーアプリケーション、コントロールパネルは、誰がインストールしているのか。(構築)
- 管理や監視は誰が行っているのか。(運用)
- 日常、どのようなハードウェアのメンテナンスを、誰が行っているのか。(保守)
以上3点を確認して、レンタルサーバーを選んでみてください。
きっと利用した後の結果にも大きく差が出てくるはずです。
本稿が、本当に良いレンタルサーバーにめぐり逢う一助になれば幸いです。
長文をご覧いただきありがとうございました。